オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違い

  • 2015.03.09 Monday
  • 08:52
ホワイトニングを行う場合、診療室で行う場合と自宅で行う場合があります。
患者さんにとっては、診療室で行うオフィスホワイトニングのほうが価値あるもののような感覚があるかもしれません。
それでは、それぞれはどのような違いがあるのでしょうか?
本日はそんなお話です。

当院では基本的に自宅で行うホームホワイトニングを薦めています。
患者さんにとっては、実施当日にある程度短時間で効果がわかるオフィスホワイトニングに魅力を感じるのも当然に思います。
先日も、同様な問い合わせがありました。
当院が、ホームホワイトニングにこだわるのは、そのほうが自然な白さになるからです。
ホワイトニングは、どれもエナメル質表層の有機成分を酸化して分解し、結晶成分の屈折率を変えることによって白く見せるすりガラス効果によっています。
オフィスホワイトニングは、傾向的に表面的に白くなる印象があります。
白くなりたいとういう患者さんの期待には沿えるような感じを受けますが、実際は白い絵の具を塗ったように透明感が低い艶消しのような白さになるイメージがあります。
それに対して、ホームホワイトニングは、実際の天然歯のように表面の部分は薄まった牛乳のように透明感があり、その中に白い層があるような自然な白さになるのです。

ホームホワイトニングは、完了するのに3週間程度要するため時間がかかりますし、一気に白くなるのではないために効果もわかりにくい欠点もあります。
ただ、今まで施行した患者さんを見ているとやはりこの方法を薦めてしまうのでした。

完璧な審美症例

  • 2012.10.19 Friday
  • 07:55
 この度、伝統ある南カリフォルニア大学で、最優秀賞を受賞できたことは本当に光栄であり、今後の自信につながります。

本日は、その受賞症例を紹介いたします。

口の中すべてから、金属の修復を取り除きセラミックとダイレクトボンディングで治療しました。

左が術前、右が術後です。

術前 術後

術前上顎 術後上顎

術前下顎術後下顎

今回は、集中して治療が可能だったため、治療期間は約一ヶ月で終了しました。

スマイル

術後の口元です。
完璧な審美性を獲得できました。

ボリュームを増やす技術

  • 2011.09.30 Friday
  • 09:09
歯を抜くと、歯の周りの歯根膜によって維持されてきた骨が必ず吸収します。
簡単に言うと、歯を抜くと歯肉はへこんでしまいます。

術前ボリューム 術前上

これは術前ですが、表面の歯肉の厚みがなくなっていると思います。
こうなると、少なくともブリッジですという感じになってしまいます。
ない部分の下に、無くなった歯の根が埋まっているという気にはなりません。

オーベイド術後 術後上

へこんだ歯肉の下にボリュームを増やす手術をした術後です。
歯がないところにも、歯の根があるようなふくらみができています。

術前正面 術後1年

左が術前、右は術後1年の状態。
ブリッジには見えないと思います。

この技術は単に見栄えがいいというものではありません。
歯があるときと同じような形になっていることによって、ブラッシングは以前のとおり行えます。
また隙間やくぼみも自然なため、食物の停滞もありません。

特に日本人は、この手術を行う場合、移植する歯肉が薄いため繊細な術式が要求されます。
しかし術後の患者さんの満足度はすごく高いテクニックなのです。

 

技術と時間の違い

  • 2010.04.21 Wednesday
  • 09:18
  歯を削ってその場で審美的につめる方法には、自費のダイレクトボンディングと保険のレジン充填があります。本日はその違いを説明いたします。

 言い方は変えていますが、自費のやり方も保険のやり方も基本的にはコンポジットレジン充填で、つめたものを光で固める方法は同じです。コンポジットレジン(以後「レジン」と書きます)は光で固める時、光の方向に収縮します。収縮した部分は簡単に書きますと隙間があくということです。そのギャップに細菌が侵入すれば虫歯になる可能性もありますし、着色や変色を起こして審美障害を起こすこともあります

 それを防止する方法は、二つあり、一つは接着力を増すこと、もう一つは収縮をなくすことです。簡単に説明すると、自費のダイレクトボンディングはこの両方の方法を最大限に用いています

 歯は、よく観察すると透明感のある表面のエナメル質と深みのある象牙色の象牙質の組み合わせで様々な色が付いています。ダイレクトボンディングでは、数種類の透明色を表層に、数十色ある歯牙の色を内側に、少量ずつ固めていくことによって歯を表現していきます。少しずつ固めるので、収縮はほとんどありません。また接着力を増すためにエナメル質を一層溶かす処理も行っています。

 さらに最も重要なのは研磨です。研磨の基本は大きな傷を多方向から磨いていき、徐々に小さな傷にしていって光らせていく行程です。ダイレクトボンディングではこの工程にレジンを詰めて時間と同じ時間をかけていきます。

 仕上がりまではだいたい1時間かかってしまいます。自費に使うレジンは保険のものとは当然違いますが、一番の違いは、つめる技術の違いとかける時間の違いということができます。

 

本当の審美性

  • 2009.12.08 Tuesday
  • 08:45
歯肉の審美
 審美歯科というと、いかにも歯に見えるかぶせものに目がいきがちですが、それは、私たち歯医者の功績ではありません。もちろん正確な形成と、きちんとした型取りができることは当然ですが…、歯のかぶせものの審美性は、歯科技工士の腕です。

 先日のCDRIの行田先生もおっしゃっていましたが、歯医者の腕の見せ所はかぶせものと歯肉の移行部歯肉の管理ではないかと思われます。歯をかぶせるときにはその間に必ずセメントが入ります。もともとつるっとした歯の、歯周病菌のすみかである歯肉溝の中にざらざらの層ができるのです。この過酷な環境で歯肉の健康を維持するためには、患者さんのブラッシングのさることながら、正確で緻密な形作りが欠かせません。

 画像は、かぶせもののセット直前のものですが、歯肉溝の中に形成ラインが設定してありますが、歯肉には病的変化はまったくありません。時間はかかってしまいますが、しっかりした仕事の目印と思っています。

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