ダイレクトボンディングとCRインレーの違い

  • 2017.05.03 Wednesday
  • 15:43

ダイレクトボンディングとCRインレー、あまり違わないと思われると思いますが実は大違い。
本日はその違いを説明したいと思います。
CRインレーは保険適応があり、手軽に金属の詰め物を白く出来ると思っている方もいると思います。
ちなみに当院ではこのやり方を薦めることはありません。
それはなぜなのか?
適応症が非常に少なく、健康な歯を余分に削る量が非常に増えるからです。
それを図解して説明したいと思います。

図解は以前説明したダイレクトボンディングとインレーの歯質削除量の違いです。ダイレクトボンディングインレー

上記は左がの図が斜線のう蝕の部位に対するダイレクトボンディングの歯質削除量です。

右図はそのう蝕量に対するインレーの歯質削除量です。

歯を失う量は一目瞭然です。

さらにこれがCRインレーになると下図の青線になります。

CRインレー

インレーの灰色線と比べると理解しやすいと思います。

どうしてこうなるかというと。金属より強度がない樹脂は最低1mmの厚みがないと破折し、さらに鋭角にとがった部分があるとそこから応力の集中で割れたしまうので角を丸めないといけないのです。

その為。インレーの形成量よりもさらに多く歯を失います。

悲しいことに、この原則を守らずに金属のインレーの形成でCRインレーをセットしている歯科医院も見受けられます。

歯は削ってしまえば決して戻りません。

その前によく考えて検討することを強くおすすいたします。

天然歯の模倣

  • 2017.02.25 Saturday
  • 08:01

昨日25日は5時30分で診療を終了して申し訳ありませんでした。

CDRI2月例会でした。

今回は入間市開業の青島徹児先生に「ダイレクトボンディング:天然歯の模倣」というテーマでお願いいたしました。

先生とは、以前にセミナーを受講したご縁があり、先生にも覚えていただいておりました。

内容は素晴らしく、新しい情報もアップデートすることができました。

今後とも大注目の先生でした。

 

 

ダイレクトボンディングとインレー

  • 2015.08.02 Sunday
  • 07:37
このブログでも何回も強調してきたことですが、歯は削ってしまったら決してもとには戻りません。
治療にあったっては、健全な歯質の保護は言うに及ばず最優先事項です。
しかし、治療方法によっては型を取るときの便宜的な制約、接着強度や歯質強度の補強のために必要な形態があり、必要以上の削合を余儀なくされることもあります。
本日はその典型例であるインレーとダイレクトボンディングの比較のお話。

インレーとは、口の中で形を整えて型を取り、後日主に金属製の詰め物をする修復法です。
この方法は、型から石膏模型を起こし技工士さんが仕上げていくので、我々歯科医師が診療室で行う時間は比較的短時間で済む利点があります。
しかし、型を取るためには外側に向けて広がった形にしなければならないため、歯を余分に削る必要があること。
接着強度の補助や修復物の保護のために、さらに形態を付与する必要があること。
インレーインレー修復
以上によって歯質削除量は比較的多くなってしまいます。

一方、ダイレクトボンディングは、虫歯をとって取り切った形で詰めることが可能ならばそのまま充填できます。
歯質削除量は最低限。

ダイレクトボンディングダイレクトボンディング修復
ただ口の中という小さい空間で行うがゆえに、段差なく詰めることは困難を極め、さらに治療時間は長くなってしまいます。
当院では、マイクロスコープを駆使することによって段差なく過不足なく修復することが可能です。
希望しない患者さんにも必ず説明してしまうのはそれだけの訳があることをご了承ください。


 

ダイレクトボンディングのもう一つの利点

  • 2015.01.16 Friday
  • 08:20
当院でお勧めの治療法の一つ「ダイレクトボンディング」
その最大の利点は、歯質を可能な限り残すことができる点です。
また、副産物としては、積層充填するため収縮量が少ないことと強度が増すこともお話してあると思います。
本日はもう一つの利点をお伝えします。

早速ですが、「ダイレクトボンディング」の持つもう一つの利点とは?ズバリ、修理が可能な点です。
歯牙でも、修復物でも、経年変化は必ずおきます。
徐々に起きるのが、歯のすり減りだとすると、急激に起こるのが歯の破折です。
破折も、砕けるような破折は気づきにくいですが、断裂するような破折は失う量が大きいので発見しやすいものです。
このようなことは、修復物でもおこるはずです。
つまり、経年変化があるということは、形が変化すること、その変化が急激に進めば壊れるということです。
これは、ある程度必ず起こるといえます。

そんな場合、ダイレクトボンディングは修理が可能であるという利点をもっています。
破折した部分を少しだけ削合して、表面の汚染された面を取り除き、新鮮な面を露出させ、後は再びダイレクトボンディングを行うだけです。
当然のことながら、破折した原因が解消できるものならば解消しないとすぐにまた壊れてしまいます。
ただの経年変化ならまた一定の時期に再修復することになります。
それにしても、失う歯質量が最低レベルなのは違いありません。

再治療になるのは、歯科医として好ましいことではないといえますが、歯とは違うものが経年変かについていきにくいのは当然とも言えます。
ある意味、必ず来るその時のために対応しやすいことがダイレクトボンディングの持つもう一つの利点なのです。



 

ダイレクトボンディング

  • 2013.09.19 Thursday
  • 07:43
 改めて読み直してみると、このカテゴリーが抜けていました。
ところどころ、「治療全般」の項目に書いてはいましたが、どれもその利点を比較して書いたもの…。
直接、このことについて説明したものではありませんでした。
本日は、お詫びの心を込めて、「ダイレクトボンディング」を一から説明します。

ダイレクトボンディングを、直訳すると、直接行う接着修復ということになります。
この方法は、もちろん保険適応されている「レジン充填」もそうです。
それではどこに違いがあるのか?

光で固まるコンポジットレジンは、固まるときに必ず収縮します。
ダイレクトボンディングのレジンも、保険のレジン充填のレジンも、程度の差はあれ必ず収縮します。

ではどこが違うのか?

結論から言えば、かける時間と固める回数が全く違うのです。
いくら収縮するとは言っても、固める量が少なければ、その誤差はほとんどゼロにすることができる。
自費のダイレクトボンディングは、修復材の違いもありますが、その手順が全く違うのです。それによって、固めるたびに違う色を盛る「積層充填」も可能になり、審美性も著しく改善。
充填箇所が全くわからないまでに、審美的になりました。

さらに、時間をかけることによって、マイクロスコープをフル活用し、虫歯を取るときに不要なところはまったく削らないことも可能になりました。

この変化は、ものすごく地味なこと…。充填前の写真を撮って記録しても、極々小さい穴が見えるだけ…。
患者さんの中には、「こんな小さな穴を埋めるのに、この金額?」と感じる方もいるでしょう。
ただ声を大きくして言いたい。
この虫歯を、こんなに被害を少なくして取りきったんですと…。
歯は、削ってしまったら、元には決して戻りません。

DB1術前

術前の状態です

DB1形成後DB1術後

左が虫歯を取りきった状態、右が修復研磨して仕上げた状態です。

DB1形成後 舌面観DB1術後 舌面観

左が上記の症例を内側から見た虫歯を取りきった状態です。右が仕上がった内側の状態です。

DB3術前

術前の状態です。

DB3形成後DB3術後

左が虫歯を取りきった状態、右が修復して仕上がった状態です。

私の家族や、親しい人には絶対にこの治療法を行うでしょう。
それは、被害を最小限にしたいからです。

ダイレクトボンディングとは、器材を駆使して、最小限の犠牲で、全く跡が残らないように修復する治療法なのです。

ダイレクトな恩恵

  • 2010.04.30 Friday
  • 09:09
DB術前DB術後 
 
 このブログでも数回登場しているダイレクトボンディング
 利点は、当日に仕上がること。時間は1時間ほどかかりますが…

 もう1つは、削る量が圧倒的に少ないこと。これが接着を用いた治療の最大の恩恵です。

 さらに、何層にも分けて積層充填するので、材料の収縮誤差による問題が起きにくく、変色などの色調安定性に優れていること。

 また、何層にも分けているゆえに、歯牙と同じように複雑な色調が再現できること。などなど…

  欠点は、自費になることと時間がかかることです。

 画像は、術前術後です。価格は、無くなった(治療が必要な)範囲によるのでひとくくりには出ませんが、興味がある方はホームページ(http://www.heartdc.com) をご覧になるか、お気軽にご相談ください。

 

最小限で審美的

  • 2010.01.18 Monday
  • 07:51
術前術中術後


  
 虫歯はある程度まで進行した場合削り取る必要があります。そして穴があいた所の機能障害を補うために、形を整えて詰める必要があります。その時、型を取って次回に入るやり方と、その場で詰めるやり方があります。

 型を取って入れるやり方は上から修復物を入れる都合上、アンダーカットが無いように削る必要があり、その分、歯を余分に削る必要があります。またセメントでつける都合からそれに適応した形態修正も必要になります。ただ、修復物は技工士によって、口の外の作りやすい環境で作ることができます。

 その場で詰めるやり方は、口という限られた環境で形を整えなければならないため高度な技術と時間が必要になります。一方、形作りは必要な部分のみ削ることで終えることができます。すなわち歯は最低限しか失いません

 当院では、可能な限りその場で詰めるやり方で対応したいと考えています。この方法は、保険ではレジン充填、自費ではダイレクトボンディングと言われています。前置きが長くなりましたが本日はそれぞれの違いを説明します。直接詰めるやり方では、保険も自費も樹脂が使われます。この樹脂は特性として固まる時に収縮する性質があります。また、光の透過性が製品によって異なります。人の歯は表面は光を通す濁った透明で内側は歯の色を構成する透けない色になっています。

 審美的に精密に詰める場合は少ない量をこまめに固め、透けない色と透ける色を多層に分けて積み重ねるレアリング法を駆使する必要があります。また、歯との接着力を増す技術や研磨に費やす時間にも重要なポイントがあります。自費のダイレクトボンディングではこれらの技術を使用して審美的に仕上げます。残念ながら保険治療では診療報酬の設定と材料による規制から自費のようにはいきませんが最小限の削合で治療が完結する点は同じです。

 画像は左が術前の保険治療のレジン充填、中央が古い充填物と虫歯を取ったところ、右がダイレクトボンディングで仕上げたところです。時間は1時間弱かかりますがその価値は十分あると思います。お気軽にご相談ください

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM