インプラントの手順
- 2018.07.12 Thursday
- 07:00
歯が無くなった所にインプラントをする場合、骨の量が最も問題になります。
またその質も大きな注目点です。
その分析で最も有効なCT撮影がまず必要になります。
それによって、骨の厚みとある程度の密度がわかります。
また、それが足りないときは補う手技や骨の造成を検討します。
更に、シミュレーションソフトいれ疑似手術を行うことによって計画の洗い出しを行います。
インプラントに限らず治療全般は、治療行為に移るまでの計画段階でいかに煮詰めるかが大切であると考えます。
手術日当日は、入室後約1時間をかけて口腔内の清掃を行い、お手洗いを済ませて手術室へ移動します。
滅菌された布で患部以外を防御し、各種モニターをつけて手技に移ります。
埋入部を露出したら、手術用のマウスピースを参考に。よく切れるドリルで段階的に穴を広げていきます。
予定の規格に合致した大きさに形成後、インプラントを規定トルク内で埋入。
オステルで安定度を計測、問題が無ければ緊密に縫合します。
術後約1週間から10日後、糸を取ります。
状態によりますが数ヶ月後、今度は上に歯を作る準備のための手術を行います。
これは、歯肉を整形し、インプラントに歯肉が治りやすくする部品をつなぐ手術になります。歯肉の厚みが足りない場合は、このとき歯肉の移植術を行う場合もあります。
1〜2週間後抜糸します。
歯肉の治癒を待って、今度は歯へスムーズ移行する形態に歯肉の形を変えるプロビジョナルレストレーション(仮歯)を入れます。
この段階でかみ合わせに問題が無ければいよいよファイナルを入れて治療終了になります。