噛み合わせ…この移ろいやすいもの

  • 2014.11.19 Wednesday
  • 08:49
本日は、天然歯のかみ合わせについてのお話です。
天然歯とは…。字のごとく全く手つかずの治していない歯のことです。
これは、自分のものなので全く調子の良いものなのでしょうか?
ここでは、歯周病などの炎症もない全くの健康な歯列という設定にします。

永久歯は、だいたい後ろの6歳臼歯から前歯、小臼歯の順番で生え変わっていきます。
この間、乳歯の隣り合わせの面に虫歯ができると、後ろから臼歯が倒れてきて永久歯の生えるスペースが減少することになります。
また、齲蝕が全くなくとも近年あごが小さくなっているため、やはり、歯並びに影響することがあります。
さらに、このような不正がなくとも、いわゆる個々に正常なかみ合わせを獲得したとしても、ずーっと安心というわけではありません。
生え始めの時は小さい点と点であたっていた歯牙同士は、やがてすり減って面と面になっていきます。
この時も、あたる面のエナメル質の硬さの違いがあれば、する減り方に不釣り合いが出るかもしれません。
さらに面と面になったかみ合わせは、歯牙に側方力を加える要因になっていきます。
日々のストレスによって、歯ぎしりなどが現れれば、歯がすり減る前に砕けていってしまうことも起きてしまいます。
それが大きくなれば、歯を移動させる要因になることもあるかもしれません。

かみ合わせは歯牙だけが関係しているものではありません、当然その動きに連動しているあごの関節も関係しています。
この部分に、変形が生じたり、本来あるはずの部分に関節円板と言われる軟骨がなくなってしまったりすれば、当然急激にかみ合わせが変わることもあります。

このようにかみ合わせとは、非常に移ろいやすいもの、実際にはかなり不安定なものです。
ただ多くの人は、それを少しの体の変化を通して順応しているものと思われます。
我々歯科医師側も、すべて治療介入するのがいいとは思えません。
実際には、その変化と歯周病が合併した場合などは、かみ合わせに対して介入しなければならないと感じています。
この場合は、患者さんの順応外の状態と思われるからです。
移ろいやすいかみ合わせ、我々にとっても手ごわい強敵なのです。
コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM