入れ歯にかかる力

  • 2015.01.27 Tuesday
  • 08:28
入れ歯には噛み合わせることによって様々な力がかかり、その為にあご変化や入れ歯の破損が生じます。
本日は最近経験した症例の話です。

入れ歯は、歯を抜いた後のあごの歯肉の上に入れるものです。
したがって、力がかかると歯肉の厚みによって沈み込みが必ずおきます。
また部分入れ歯は、歯にばねをかけて歯にしがみついた構造をしています。
歯は歯肉に比較して動きが少ないためそこに動く量の差が生じます。
これによって、義歯は口の中では歯を中心に回転することになります。
この動きは、基本的には止めることはできません。

今回の患者さんは、上が総義歯、下は糸切り歯一本のみ残存でした。
私は当初、上が総義歯なので、それほどの力がかかるとは思っていませんでした。
しかし、この回転力によって、下の入れ歯は、補強の目的で入れてある金属の支柱をも砕き折って破折していました。
力の方向を示すように、糸切り歯の部分で真っ二つです。
この動きを後方で支えるために、下の入れ歯では、「レトロモラーパッド」と呼ばれるにかわ状の繊維でできた部分まで後方を伸ばします。
当然今回私もその様に作りました。
しかし防げませんでした。
保険の入れ歯では、これ以上の方策がうてませんので、新しく作る入れ歯も同様の形態になります。
また壊れるとは思いますが、この現状では止むを得ません。
ただ、自費でどのような方策がとれるかというと、単に丈夫さのために金属のフレームにする。
一本残った歯に有害な力が加わらないように、誘導面を広くとる。
このくらいしかないと思います。
これが現状での限界と考えています。

 
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