義歯の沈下に耐えるには(印象編)

  • 2015.01.28 Wednesday
  • 08:40
昨日もお伝えしましたが、義歯の治療の問題点は被圧変位量が違うところです。
被圧変位量とは、圧力をかけた時の沈み込み量のことです。
本日はそんなお話をしたいと思います。
都合上本日は型取りの工夫に限局してお話します。

例えば総義歯の場合、かむと入れ歯全体が沈み込みます。
この時、被圧変位量の少ない部分は少ししか沈みこまず、大きい部分は大きく沈み込みます。
義歯の内側の硬さはどこも同じなので、当然少ししか沈みこまないところが当たってきます。
通常これを原寸合わせで削っていくことを繰り返します
削合量はどう決めるかですが、適合検査材料の厚みを見て判断して削合しています。
このセット後の削合は、ある意味必ずせざるを得ませんが、それを最小限にするのがよい総義歯を作る秘訣だと考えています。

それでは、どのように工夫して型をとっているのかです。
表面は柔らかい、そして内側は硬い歯槽粘膜の型を取るためには、ある程度流れの悪いもので圧力をかけながらとるしか方法がありません。
つまり、ある程度の圧力で表層の柔らかい粘膜を押しのけ、硬い部分にあたったら更に軟らかいところに流れていく、こんな材料でないと取ることはできません。
保険治療で使われるアルジネート印象材は、軟らかすぎて難しいと思われます。
このような用途に最適なのは、熱で軟らかくなるコンパウンド系の材料です。
この材料の利点は、軟らかくしたいところだけ熱を加えて柔らかくできるところ、さらに足りないところに継ぎ足しができるところです
欠点は、こだわりだすと終わりが見えないというところでしょうか。
保険治療ではできませんが、材料と時間の制約がない自費診療の場合、この材料を流れやすさの順番に3〜4種類重ね合わせて型を取ることもあります。
このように時間をかけると、型取りの時すでに十分な吸着が得られるような印象面が得られます。
いろいろ書きましたが、相手が簡単に変形してしまうところに、かむ力にも踏ん張る入れ歯を入れるのはなかなか大変な仕事なのです。
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