片側義歯

  • 2015.03.05 Thursday
  • 08:17
片側の臼歯部がなくなった人は、なくなり方によってはとうとう入れ歯になってしまう状態にあります。
本日はそんな人が訴える素朴な疑問の話です。

当院の「義歯治療」の項目では数回登場している義歯のばねや大きさの話。
それも合わせてごらんになっていただきたいのですが、本日は入れ歯のばねとばねをつなぐ線の話です。

患者さんにとっては、片側がなくなったのであれば、当然そちら側だけに入れ歯が入ると思っているはずです。
その様に行くケースは、後方に歯が残っていてさらに前方にも歯があるケースのみです。
このケースは、中間歯欠損といいます。
ただこの場合は、歯をある程度削るようですが、ブリッジにすることが多い欠損形態でもあります。

本日問題になっているのが、後方の歯が3本がなくなってしまいさらにその後ろの親知らずもないケースです。
こんな患者さんの場合、反対側に歯があるためそちら側では十分食事ができるので、さして入れ歯の必要性も感じない上に、入れ歯の異物感の大きさに面喰ってしまうことが多いです。
こんな後ろに歯が無いケースのことを「遊離端欠損」といいます。
基本的には、すぐ前の歯にばねをかけて、入れ歯を支えさらに反対側の歯にもばねをかけて回転を防止、二つのばねを線でつなぐ必要があります。

通常義歯1 通常義歯2

図にある白い部分が問題の違和感の多いところです。
ただこの部分があるがために、ばねのかかった欠損側前方の歯を揺さぶりから防ぐのです。
このようにせずに片側だけのばねにすると、後ろ側の支えがないので入れ歯が安定せず、またばねのかかった歯にも多大な迷惑をかけてしまいます。

片側義歯1 片側義歯2

噛みこんだ時の力は、図のようにばねのかかった前方の歯のみにかかってきます。
その為に、ばねの歯に負担を増やしてしまったり、入れ歯の下の歯肉に過剰な負担をかけて吸収を早めたりします。

邪魔者であることは十分承知していますが、片側義歯の問題点を考えると、よほどのことがない限り作成することはない義歯の形態なのです。


 
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