フェルールエフェクト

  • 2015.05.26 Tuesday
  • 08:55
例えば、歯が歯肉と同じ高さまでなくなってしまった場合。
根の治療をして歯を被せる準備ができても、土台をたててそのまま型を取るわけにはいきません。
そのまま被せると、問題が残るからです。
本日はそんなお話。

虫歯で歯がすっかりなくなってしまった状態とは図1のような状態です。
図1
ここに、土台を建てて歯を被せると図2に様になります。

図2
この歯に力がかかると図3の様に力はすべて土台のかかってしまい、結果土台のセメントが破壊されて脱離や虫歯の再発、あるいは根が縦に割れる歯根破折などが発生しやすくなっていしまいます。

図3
それではこの状態を改善するためにはどうしたらいいのか?
当ブログでもたびたびお話しているので、ご存じの方も多いと思います。
結論から言うと、その方法は「矯正と手術」です。

矯正を行うと、図4の様に、歯の位置が上に動くため自分の健康な歯が歯肉の上に出て、そこまで被せることが可能になります。

図4
それによって、しっかりしたのりしろが得られ、齲蝕の再発や根の破折の危険性を減らすことができます。

手術を行うと、図5の様に、歯肉の位置が下に動くため自分の健康な歯が歯肉の上に出て、そこまで被せることが可能になります。

図5
これによって、やはりしっかりしたのりしろをもって被せることができます。
それぞれの方法で改善して、被せることによって様々な問題点を防ぐ効果のことを、「フェルールエフェクト」といいます。
フェルールエフェクトを有効にして被せると、図6のようになり、斜線の部分全体で側方力に対抗することになり、セメント破壊等の問題点に抵抗します。

図6
当院では、このような問題が考えられる患者さんすべてに説明し、ほとんどすべての患者さんにどちらかの方法を施して被せています。

 
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