キープする力

  • 2010.06.23 Wednesday
  • 10:01
歯をかみしめると、歯があれば、当然のことながら、これ以上噛みこめない位置があります。
この位置のことを、垂直的咬合位(バーティカル・ディメンジョン)といいます。
本日は、そのお話。

この話で大切なのは、歯が少なくなってしまった方の無くなり方です。患者さんの歯の無くなり方には、ある程度のパターンがあります。
多くの方は奥歯(臼歯)から無くなって、上の前歯、下の前歯で無歯顎というパターンです。

今回の話で問題になってくるのは無くなりはじめる臼歯部の無くなり方です。

歯は、親知らずを除けばかみ合わせる部分は14対あります。そのうち、垂直的咬合位をキープできる部分は8対です。ここで重要なのが、前歯は噛みこむと傾斜して、力が逃げてしまうのでキープできないというところです。

また、上下どちらかでも歯が無くなってしまった場合はその位置ではキープできなくなってしまったということになります。こう考えると、まばらにとびとびで歯が無くなってしまった方は、キープできる位置がかなり少なくなっていることに気づかれると思います。

それでは、しっかりキープするにはどのようにしたらいいのか?歯を失った場合は、ブリッジ、義歯、インプラントの3種類の補い方があります。キープする能力順に並べ替えると、インプラント>ブリッジ>義歯になります。

インプラントは、骨についているわけなので、天然歯よりも沈み込みが少なく、キープする力は絶大です。
ブリッジは、両端の歯に負担がかかってしまいますが、キープ力は十分です。
義歯は、歯ぐきの上に乗っているため、沈み込みが多く、またあごも義歯の歯も減ってしまうためキープ力は非常に低いものです。

特に臼歯部がすべて入れ歯になっても、やはり自分の歯でかみたい欲求があるため前歯で食べてしまって前歯が前方に傾斜してしまい、そのことでさらに義歯に負担がかかってさらにかみ合わせが低くなってしまっている患者さんは実に多いです。

この問題の一番重要なポイントは、じつにゆっくり時間をかけての変化なので自覚症状はまったくないところ。また、治療するには以前も書きましたが非常に労力がかかるというところです。
かみ合わせる力はご存じのとおり非常に強大です。その力を日々受け止め続ける歯とあご
この縁の下の力持ちのために、「なんとか負担を軽減できるように」とご理解のほどよろしくお願いいたします。  
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