最重要期間

  • 2010.03.28 Sunday
  • 08:32
  突然なんですが、私は非常に用心深いほうである。しかし、それは歯科治療に対しては、非常にプラスなことだと思っている。どんなに新しく、画期的な方法でも、セミナーで直接習わなければまず治療で応用することはしない。ただ、矛盾しているが新しもの好きでもある。器具や材料はすぐに新しいものを買ってしまう。買ってから使うまで熟考が必要なだけに、治療に応用するまでの時間が長い。それなら買わなければいいではないかと思うが、買ってしまうことが勉強の活力になると考えている。

 全く話は変わるがおとといはかなりシビアなAll on 4症例のOPE日であった。All on 4の症例報告は後日行うが、何よりうまくいくのは前準備の周到さと考えている。

 今回の症例は、インプラント治療が決定し、契約してからOPEまで、実に12カ月の期間を要した。All on 4は、手術当日、今まで総入れ歯だった人に、固定性のインプラントブリッジを入れる方法である。入れ歯と違いインプラントはすごく噛めるので、インプラントの仮歯でも、入れば心配なのは向かい合わせの歯である。ちゃんとした治療をしていなければ、歯や根が破折したり動揺をきたしたりしかねない。その再治療に時間がかかってしまったのだ。巷のインプラントを売りにしている先生からみれば、早くやってあげることが歯医者冥利なのかもしれない。しかし、石橋をたたいてわたる的な慎重さが、当院のインプラント成功率100%の原動力なのだと信じている。確かに、希望通り早々にインプラントをして、問題が出れば取ってやり直せばいいのかもしれない。私の身勝手かもしれないが、私はこのスタンスこそ、患者さんに考える時間を与え、十分な信頼関係を築く最重要期間なのではないかと考えているのです。

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