成長のポジティブ因子

  • 2012.05.29 Tuesday
  • 08:44
歯並びが悪い患者さん。
なぜうまく歯がならんでくれないのか?
これは、あごの大きさに対して、歯の横幅の総和が不釣り合いだから生じます。
歯の横幅の総和の方が長くて,重なってしまう方が圧倒的に多いです。
この人をうまく並べるにはどうしたらいいでしょうか?

方法は3つあります。

一つは、歯を間引いて並べる方法。
つまり、重なった部分を歯を抜いてスペースを作って並べることです。

もう一つは、あごを大きくして並べる方法です。
拡大装置がこれに当たりますが、横に広げることはある程度できますが、前後的な不釣り合いの場合は適応できません。

さらにもう一つは、歯を奥に移動させて並べる方法です。
この方法は、わずかならばわかりますが、不釣り合いが大きいと清掃性や機能面で不安が残ります

装置を使わずに、あごの成長を図れればそれに越してことはありません。
よく噛むとか、硬いものを食べることであごは成長するのか?
残念ながら、この話には、明確な根拠はありません。
ただ、噛むことは、様々な効果があることは間違いありません。

唾液分泌の促進、歯周組織の血流の回復、緩衝唾液の分泌、咀嚼筋肉の血流促進などなど。
少なくとも、ネガティブな側面は持ち合わせていません。
健やかな成長に対するポジティブ因子であることに間違いはないと考えています。

噛まないことによるネガティブ因子より、噛むことによるポジティブ因子に期待し、それでも不釣り合いが残った場合には次の手段に移行する。
診断と決断が重要だと考えているのです。
 

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