根の治療の成功率

  • 2014.04.20 Sunday
  • 15:50
18日は5時30分で診療を終了して申し訳ありませんでした。
CDRI4月例会でした。

今月は、ペンシルバニア大学大学院卒業で、根の治療の専門医の、石井宏先生「複数の問題のある歯の根管治療」について講演いただきました。
考え方は実に明確で、合理的でした。

石井宏先生と 懇親会で

その中で、根の治療の成功率という話がありました。
根の治療の成功率を上げるためには、マイクロスコープを用いて根の先を切る手術をセットで考えることが大切である。
すなわち根の治療で治せなかった歯は、その後の手術で9割救えるからということでした。

ただ、確かにとうなづくところが、その成功とは、根の先の病気が治ることあるいは、根の先に病気を作らないことを指すということです。
つまり、それによって歯が長く持つということではないということです。
歯を保存させるためには、第一に残存歯質の量、次に歯周病の重症度、その次に根の先の病気になります。
言い換えれば、歯を残す要素のうち90%は、根の治療以外の要素、根の治療の要素は10%にしか満たないということでした。
日本人はとりわけ自分の歯にこだわります。
もちろん私も日本人、やはりインプラントよりは自分の歯のほうを選びます。
ただ、その選択の危うさを理解してから選択してもらわないといけないと実感した講演でした。
 

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