痛みの原因は…?

  • 2014.11.26 Wednesday
  • 09:08
歯医者を訪れる患者さんの多くは、痛みを感じていることが多いです。
多くの患者さんは、「痛みの原因なんて歯科なんて小さい範囲なんだからすぐわかるでしょ」と思っていると思います。
しかし、痛みとはとってもあてにならないものなんです。
本日は、そんな痛みのお話です。

大学医局員時代、私は麻酔科に残り、頭頸部のペインコントロールも行っていました。
ここには、顔面神経麻痺・三叉神経痛をはじめとして、様々な症状の患者さんがやってきます。
しかし、その診断は大変困難です。
多くの神経の知覚異常は、典型的な症状を呈しない場合有効な検査がありません。
レントゲンやCT検査も絶対的な情報をあたえてくれるわけではありません。
その診断法は、原因と考えられる箇所をしらみつぶしに治療し、その結果症状が残った場合は、神経が原因である可能性有とするのです。

神経の知覚異常とは、どのようなプロセスで発症するのでしょうか?
神経にも栄養をもらうための血液の流れが必要です。
多くは、何らかの原因でおこった血行不良で発症すると考えられています。
この感覚は、ちょうど足がしびれた時のことを考えるとわかりやすいです。
足がしびれると、全く感覚が無い時から、ビリビリした感覚異常の時を経て元に戻ります。
三叉神経の知覚異常には、実に当てはまる症状です。
この場合は、感覚を受け取る末端側の問題です。
このほかには、感覚を感じる側、中枢側の問題があります。
これはあまりにも専門的なので、私も知識がありませんが、痛みもないのに痛みの伝達物質が出てしまうものです。

痛みは電気信号で伝達されます。
その異常は、電気信号そのもので起きるものと伝える道で起きるものに分けられるのです。
歯科で原因として診断できるのは、上記のような伝達異常がなく様々な診断ツールに合致する疾患のみなのかもしれません。

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