コロナルリーケージ

  • 2017.03.30 Thursday
  • 10:11

根の治療は、神経が入っていたトンネルの中の腐敗物をかき出し、染み込んだ毒物をトンネルを拡張することで掃除して、炎症を引き起こす空間を無菌なゴムを圧力をかけて充填する治療です。

ただいくら圧力をかけてゴムを詰め込んでもそのわずかな隙間から細菌は侵入してきます。

本日のテーマはそんな話「コロナルリーケージ」です。

虫歯で神経が死んでしまう痛みを味わった患者さんは、根の治療によってその痛みが劇的に回復することを体験して、さらにその治療が終わったことで一安心していることでしょう。

ところが、根の治療が終わっても口腔内からの細菌の侵入は防げません。

コロナルリーケージ1

権威ある研究では、根の治療が完璧に終わってもその上の土台がしっかりしていなければ感染し再治療に至る確率が上がります。

さらにショッキングなデータでは、いい加減な根の治療といい加減な土台を比べると、いい加減な土台をたてた方が根の治療の再治療の確率が高いということでした。

コロナルリーケージ2

日本歯内療法学会(根の治療の学会)の見解でも、「根の治療が終わったらなるべく早めに樹脂で封鎖して口腔内からの感染に対処すべし」と言っています。

根の治療に限らず、歯科治療は何か一つでも問題があるとそのほころびから問題が波及し再治療になってしまいます。

一歩一歩が基本なのです。

 

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