虫歯菌を数か月無効にするキャンディー

  • 2011.11.11 Friday
  • 08:46
夏のUCLA留学の時に聞いた情報。
虫歯の細菌の効力を3〜6ヶ月無効にするキャンディー。
甘草から抽出した成分を応用した「スマートボム」!

スマートボム

ハーバルキャンディー。
1日2回、キャンディーをゆっくりかまずになめ、10日間続けると3〜6ヶ月持続するというものです。

もちろん魔法の薬ではなく、通常の正しい歯磨きは必須ですが、
たとえば、通常の歯ブラシ、フッ素、キシリトールガム、ハーバルキャンディーと使用すれば、
より予防の質が上がることでしょう。

予防歯科も様々な考え方から多角的に開発されてきました。
歯ブラシは、溶け出す時間の短縮、フッ素は歯の外からの再石灰化、キシリトールはミュウタンス菌の減少、そしてハーバルキャンディーは細菌の働きの抑制。

これだけというものはありませんが、組み合わせればより効果的な結果が期待できるでしょう。 

必要な時間

  • 2011.11.08 Tuesday
  • 08:51
虫歯になることを繰り返してしまう人。
磨いてないわけでもなく、清掃が悪いわけでもない。
でも来院のたびに虫歯が見つかる。
本日はそんな人のお話。

虫歯予防というと歯ブラシが考えられますが、逆に言えばそれだけえしていれば予防できると考えている方は多くいます。
最近はテレビでも「ミュータンス菌」という言葉が聞かれるようになりましたが…。
虫歯は、細菌による感染症です。
ところが、この細菌は歯ブラシで退治することはできません。
細菌を減らすには、特殊な薬を使うかキシリトールを用いることになります。
一般的にはキシリトールガムを用いて減らしていくことになります。

ところが、これがかなり時間がかかる。
当然のことながら、キシリトールは薬ではないので、速攻作用はありません。

考え方としては、細菌が住みやすくなってしまった口の環境を、キシリトールを使って改善するイメージ。
どのくらいかかるかといえば、3週間から3ヶ月で減り始め、改善終了は2年間の持続が必要です。
この時間も、かなりの個人差が考えられますが…。

問題は、成果が目に見えないこと。
われわれ歯科医院側は、何とか患者さんのモチベーションを上げるようにお話を繰り返しますが、
毎回同じような話では新鮮味もなく、なかなか難しいのが現状です。

昔から言われ、誰でもわかっているけど難しい格言。
「継続は力なり」であるます。 

少なくできてしまったあなたへ

  • 2011.11.01 Tuesday
  • 08:39
歯の外側の体で最も硬い組織をエナメル質といいます。
そのエナメル質が、完全にできずに萌出してきた歯。
「エナメル質減形成歯」といいます。
本日は、そんな歯の話。

エナメル質は固いため、虫歯に抵抗するための非常に重要です。
これが少ないあるいは所により全くないということは、虫歯に非常になりやすいといえます。

私たちの歯は食事のたびに少し溶けています。
食事が終わってしばらくすると、また溶けだした成分が歯に戻ってきます。
この戻ってくる力を利用すれば、エナメル質が少ないところでも守ることができるはずです。

この力を促進するのがフッ素です。
約3倍促進することが知られています。
このことは普通の予防歯科でも言われていますが、エナメル質減形成の歯はもう一つ特徴的なことが考えられます。
普通の歯が虫歯になりやすい部位が決まっているのに対し、エナメル質減形成の歯はすべての部位がウィークポイントだということです。

たとえエナメル質が少なくとも、地道に予防処置を繰り返すと、徐々に石灰化(固くなることです)が進んでいきます。
特にお子様がエナメル質減形成だった親御さん、悩む必要はありませんが現状を受け止めて予防処置に励んでください。 

多く出会うことが大切です

  • 2011.10.25 Tuesday
  • 09:11
虫歯予防としては非常にポピュラーなフッ素。
ただ、効果が見えづらく、実感も乏しいこともあり指導してもあまり長続きしないかもしれません。
本日は、そんなフッ素のお話。

そんな方も、歯科医師会が歯の予防週間でフッ素塗布を無料で行うと、
千何百人も集まっちゃったり、こなしきれないので、年齢や口腔内の状態でお断りすると、
そんなに興奮しなくてもと思うくらい不満をあらわにする人は多いです。
こんな時また当院ではしょっちゅう「歯科医院で塗るフッ素も歯磨き粉に入ってるフッ素も同じ効果です」とお話します。

実際には、歯磨き粉に入っているフッ素と歯科医院で塗るフッ素とは含有量で10倍くらいの違いがあります。
定着がいいようにゆすいだり食べたり飲んだりを禁止したりします。
ただ効果はまったく同じです。
でも、いくら定着させても、どんどん表面濃度は少なくなります。
それならば、「定着はいくらか劣っていてもリチャージを頻回にしたほうがいい」と考えています。

最近それを後押しする広告文句を発見しました。
一日の歯磨き回数を増やし少量の水一回うがいで定着アップ「低濃度多数回摂取」が重要です。 

トラップエンブレジャー

  • 2011.09.21 Wednesday
  • 08:51
「トラップエンブレジャー」。何やら難しそうな名称が今日のお話。
これは、簡単に言うと、歯がなくなったところにブリッジをした時、
無くなった歯側の歯肉寄りの隙間のことです。

歯がなくなった場合、ブリッジにすると、入れ歯よりは違和感が少なくなります。
ただ、無くなったところは、大きく天然歯と形を変えてしまうと、清掃性が落ちてしまいます。
天然歯があるように見せるために、びたーっと歯肉の上に載っているようにすると、ものが入った時にとれません。
隙間が空きすぎても、物は取れやすいが入りやすくなってしまします。

この形態には、いろいろな考えがあってすっきり答えが出るものではありません。

ただ当院では、物が入っても出やすい形、できるだけ今までと同じ手入れできれいになる形態にしています。
これは残った歯(ブリッジの支えになる歯)を守ることが最重要課題と考えているからなのです。
 

まだまだ浸透せず

  • 2011.06.06 Monday
  • 09:00
当院では浸透した考えになっているのではと思っている、定期健診

我々歯科医院で、普通に行われているのは、単に歯の形を治している行為であり、
虫歯なり歯周病なりの原因を完全になくすことは不可能です。
それならば、患者さんと医院双方で協力しながら現状を維持して行きましょう、という考え方。
患者さん個々にあった検診時期を設定し、その間に生じた小さな変化を修正しながら、
大きな疾患になることを防ぐ考え方です。

昨日行われた歯科医師会の恒例行事「歯の衛生週間」。
私は検診担当でしたが、そこでの来院したお母さんの一言。
「歯医者さんにはもう何年も行っていません。歯が痛くなくとも行っていいんですか?
「痛くなくて見てもらうには、受付でどういう風に言えばいいんですか?」とのことです。
これは、衝撃的でした。

当院に来ていただいた患者さんには、十分お話が出来、大切さも伝わると思いますが、
来院していない方には伝えようが無いのかと…。

せめて来院している患者さんの心を動かすような説明をして、
周りのお友達に伝えてもらえるよう努力していきたいと思います。 

アカデミックなつぶやき

  • 2011.05.28 Saturday
  • 07:52
虫歯予防の先進国は、フィンランドです。
キシリトールガムの宣伝文句でもあるように、国をあげた大規模な研究で、
すばらしい成果を出して、その方法は当院でも偉大なる指標になっています。

一般的には、「1日5〜10gを3回以上に分けて摂取すること」となっていますが、
ここで当院の衛生士から質問がありました。
「でも、この論文には私たちが考えているよりもずっと少ない摂取量で、
代替甘味料としてシュガーレスを使っているんですけど…」

論文には、ある研究施設で行われた成果がまとめてありました。

キシリトールは、値段が高い甘味料です。
その量を減らせれば、ますます使いやすくなることでしょう。

ただその論文よりも、学術大会でしてもいいような内容の質問を、
さらりとする、当院のスタッフに感動しました。
アカデミックに成長してくれたスタッフ。
そのおかげで、確実に当院の予防レベルは上昇中です。 

生まれてくる赤ちゃんのために

  • 2011.05.23 Monday
  • 08:53
子供が虫歯菌に感染する時期は、乳歯の奥歯が生えてくる、一歳半から二歳半のあいだと言われとぃます。
今までの予防歯科では、この時期に間に合わせるように、家族の虫歯菌コントロールや生活習慣の改善を指導してきました。

新しい考え方は、赤ちゃんが出てくる前に、つまり「マイナス一歳からの虫歯予防」というものです。
この考え方がどうなのかというものは、これから何年もかけて検証されていくと思います。
しかし、キシリトール摂取習慣を、生まれてくる赤ちゃんの健康にもっとも関心のある、妊婦さんの時期に付けさせるという発想はすばらしいと思います。

とかく予防とは地味なもので、やり始めはがんばるけれども持続させるのは非常に難しいものです。
これは、明らかな効果が感じにくいことが原因です。
そこで、自分のためというより、おなかの赤ちゃんのためと考えられる妊婦さんの時期に、お母さんの口の中の細菌を、虫歯にとって問題のない善玉細菌に変えてしまおうという考え方なのです。

方法は通常の虫歯菌コントロールと同じで、食後キシリトールガムを2粒、味がなくなるまでしっかりかむことのみ。
1日5グラム以上を、3回以上に分けて摂取することです。
ただ始める時期が、妊娠六ヶ月から出産後九ヶ月までと、今までより早いというだけです。

我々歯科医院側でもっとも難しいと思っているのは、予防を理解させることではなく、はじめた時の情熱を持続させることです。
健康意識が非常に高くなる妊婦さんの時期に予防を始める発想、これはすばらしいと思います。 

ただ、形を治しただけ

  • 2010.12.10 Friday
  • 09:15
虫歯の人が、歯医者に来て削って詰める。
当たり前のように、行われていますが、これで安心なのでしょうか?
本日は、よく患者さんにお話しする、本当の治療の話です。

虫歯の原因は、細菌です。
また、ずーとお菓子を食べ続けていれば虫歯になりそうです。食生活の習慣も大切な要素ということも良く知られています。
また、歯を磨かないと虫歯になりそうです。

ここで、虫歯っぽい感じがしたとします。
歯科を受診し、治療をしてめでたしめでたし!

ちょおっとぉーー待って!!

歯医者さんでやってもらったことって、歯の形を治しただけじゃないですかっ!

虫歯の状態で放置するのはいけません。
虫歯の中で、繁殖する虫歯菌(LB菌)が増えてしまうからです。
しかし、「それで満足」ではまた虫歯になってしまいます。

口の中が、虫歯になりやすい環境になっているので、これを変えないといけないのです。
こうして環境が変われば、本当の治療になるはずです。

また虫歯になる前に、このなりやすさの環境を好転させることが出来れば、虫歯になることを防ぐことが可能なはずです。

問題なのは、歯科医院に来院しただけでは、環境を変えることができないところです。
当院では、おなじみですが、虫歯の原因と改善法をお話して、実行してもらうしかないのです。

モチベーションを維持して実行してもらうことが、われわれの実力かもしれません。 

感じる前に改善のお誘い

  • 2010.01.14 Thursday
  • 08:19
  私は歯医者なので仕事は歯科治療です。当たり前のことですが、それが私の日常です。ただ、普通の人は歯医者に来るということは非日常であり、明らかに特別な場所です。

 いまだに歯医者のイメージは、痛いところ、嫌な所、出来れば行きたくはない所、ではないでしょうか?そうなると痛みや不都合が無いとなかなか来院せず、また、来院したとしても不都合が無いと治療に踏み切れない患者さんもいらっしゃいます。

 しかし、本来なら歯はなるべく削らないほうがいいし、手術などもしないほうがいいに決まっています。当然不都合が見られるくらい問題があれば、歯も削るようですし、外科処置を行わなければならないでしょう。それなら、不都合が見られないが問題があるという時に、その問題を最低限の治療で改善したほうがいいのではないでしょうか?問題の改善方法の多くは、ブラッシング指導や日常習慣の改善、環境改善のための歯石取りやヘリがあっていない治療のやり直しなどです。

 残念ながら治療回数はある程度かかってしまいますが、不都合を感じないときに問題を治療するのが、本当は皆さんが望んでいることなのではないでしょうか。

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