限界まで

  • 2009.12.28 Monday
  • 08:42
  歯科治療は最終的には理想と思われる審美的な歯列の模倣を目標にしています。ただ、それに至るまでが、各歯科医院の特徴や考え方が出ると言えましょう。

 言い方は乱暴ですが、削って型をとって、素人さんにごまかされない程度の審美性を与えるなら簡単な話です。しかし、しっかりした下準備と歯科科学的な理論がそこになければ、出来上がった歯の運命は乏しいものになってしまうでしょう。

 人工的に治療した歯はいつかは壊れます。実際天然歯もかどが減り、かみ合わせが低くなりながら、一生変化を繰り返していきます。時には、かけたり折れることもあります。かみ合わせる力と細菌的な侵害により歯周炎が極度に進行することもあります。

 生理的な範囲から逸脱した変化を少しでも好転させて、最終的な歯列が審美的な歯を提供する。ここに、院長の考え方が出てくると思います。ある意味、理想的な歯列は歯科科学でもしっかり解明されていません。我々は、 個々の患者さんのかみ合わせを試行錯誤法で探していくのが現状です。ただ、その中で自分の知識、技術の限界までこだわりたいと思っています。しかし、このような院長のこだわりについてきてくださる患者さんも、大変な思いをしているでしょう。当然回数も、時間も、仮歯が壊れたり、取れたり、時にはかみにくかったり…。私のこだわりに付き合ってくださる患者さんに感謝です<(_ _)>。

 当院は、本日28日午前中で本年の診療を終えます。新年は6日から通常診療いたします。よろしくお願いいたします。皆様にとって新年が素晴らしい年でありますようお祈りいたします。

平面と高さ

  • 2009.12.18 Friday
  • 09:27

  歯のかみ合わせというと、何やら凸凹のイメージがあると思われますが、私たちは、ものを食べる時、ワニのように上下に動かして食べるのではなく、横に動かしてすりつぶして食べています。このように食べられるのは、へこんだところにとがった所が、きれいに重なり干渉することなく通り抜けられるからです。つまり、かみ合わせは凸凹に見えて一番低い所をつなぐと平面になっており、また、一番高いところをつないでも、特定の歯をのぞいて、ほぼ平面になっています。

 ところで、治療が必要な患者さんは、大まかに言うと歯が部分的の無くなっているか、動いてしまう問題を抱えていることが多いです。無くなっていても、動いていても、当然かみ合わせの平面はくるっています。時には歯がないところに倒れこんでいることもあります。出っ張って来ることもあります。数本なら問題は大きくありませんが、多数本になれば全体的に問題になってきます。

 これを治療で修正するのは大変な時間と労力が必要になります。もちろんドクター側だけでなく、患者さん側もです。まず私たちが行うことは、患者さんに起こってしまった静かな変化を修正する必要性を理解してもらうことです。おそらくこの小さな変化で多少の不自由はあったと思われますが、問題に感じた人はあまりいないはずです。それに対して、治療中はかなり不自由であり、回数もかかります。

 私たちの仕事は、注目されるような審美的な冠をかぶせたり、歯のないところにインプラントをしたりするだけではありません。その前に、非常に地味な仕事が山のようにあります。それをしっかりこなすから、派手な最終物が長持ちするのです。

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